リコー、“ユニット交換式”デジタルカメラ「GXR」を発表

TREK 7.6FX

リコー、“ユニット交換式”デジタルカメラ「GXR」 - デジカメ Watch Watch

リコーがついにレンズ交換式(正確にはユニット交換式)デジカメ「GXR」を発表しました。
GXRに取り付けるレンズユニットは、レンズ+撮像素子+画像処理エンジンという構成で、レンズの焦点距離によって最適な組みあわせによる画質の向上が狙えるとのこと。素子も含めた交換レンズってのは新しい考え方ですが、円筒のレンズに箱がくっついているようなユニットというのは、ちょっと違和感があります。
GXR本体は、バッテリー+操作部+液晶モニターだけの構成で、将来的にはレンズユニットを他の機器でも使えるようなことも考えているようです。
なんといっても今回の目玉は、撮像素子がAPS-Cサイズ相当(23.6×15.7mm)の有効1,230万画素CMOSセンサーを採用した、「GR LENS A12 50mm F2.5 Macro」(35mm換算で焦点距離50mm)。フォーサーズ(またはマイクロフォーサーズ)で来るかと思いきや、なんとAPS-Cできました!
また、同時発表の「RICOH LENS S10 24-70mm F2.5-4.4 VC」、撮像素子は1/1.7型有効1,000万画素CCDという構成。ズームレンズという事で、GX200のようです。こちらのレンズは、手ぶれ補正付きのこと。
型式を見ると一目瞭然ですが、50mmの単焦点だけが「GR LENS」と呼ばれるみたいです。明るく寄れるGRを冠した標準レンズ、大いに期待できそうです。
同じAPS-Cサイズの撮像素子で考えると、対抗はシグマDP2(35mm換算で41mm相当)となるわけですが、GXRの方がはるかにレンズの出っ張りが大きいので、DP2の方がコンパクトでしょうね。
RICOH LENS S10 24-70mm F2.5-4.4 VC は、まんま GX200 となるようですが、GX200 は併売の模様。GXシリーズは200で終わりか?GX300はでないのかな。
将来はフルサイズのユニットも見据えているようで、期待できます。GRDのような24〜28mmくらいの広角単焦点も出るかな?
発売は12月上旬。楽しみ。
楽しみではありますが、買うかどうかは別の話。難を言わせてもらえば、交換ユニットは、レンズに撮像素子と画像処理エンジンがくっついているので、いくらレンズの質のが良くても陳腐化するのが比較的早く、資産として寿命が短くなるのではと思います。その割には高価だし、その都度気に入った高級コンデジを買った方が安いような気もします。
もっと言えば、ボディも高いし。 適当な一眼レフ+単焦点レンズの方がよっぽど安くすみます。一眼レフの場合は、ボディを買い換えるだけでいいからね。数年後にこのシリーズがぱったりと終了なんて日には目も当てられません。そうならないことを祈ります。