GR DIGITAL II 不具合調査と再々修理が終わった


GR DIGITAL 2 (貸出機)

修理に出した経緯

前回の修理直後から、鏡筒が戻らないことが時々あってちょっと萎えておりました。だましだまし2ヶ月程使ってきましたが、鏡筒が戻らないことが徐々に頻繁になってきて、そろそろ購入して1年で保証期間が切れるということもあり修理に出しました。

調査と修理依頼

今回の「鏡筒が戻らない」不具合は、以前にも修理に出した事があり、また今後再発しても困るので、鏡筒が戻らないのも含めて今までの数々の不具合(片ボケ・ゴミの写り込み・AFの偏り)の原因調査も依頼しました。
依頼して数日後、担当の方から電話があり、修理に出したカメラにおいて鏡筒が戻らないエラー履歴の他、「マクロ時の周辺の流れ」「ゴミが写り込む」「AFの偏り」があるのが分かったとの事。これらは全て以前に修理してもらった内容です。
しかし、ゴミが写り込んでいる事がまったく気がついてませんでしたし、修理に出す直前に撮った写真をみても確認できませんでした。
また、マクロ時の周辺画像の流れについても、ある程度の流れは出るものと過去の修理で説明を受けていましたので、こんなものかと思っていましたし、AFの偏りも気にならないレベルでした。

修理から戻ってきて

やっと5月23日にGR DIGITAL IIの不具合調査と修理が終わり、約1ヶ月ぶりに戻ってきました。
まずは調査結果の要約。

  • 鏡筒戻らず
    レンズの作動エラー履歴が残っていたが、再現しなかったので原因の究明には至らず。
  • マクロ時周辺部流れ
    マクロ時の画像周辺部(左下)の流れを確認した。レンズ性能上、周辺部の解像低下・流れが目立つ事があるが、解像については実力レベル。
  • AF偏り
    AFが右寄りになることを確認した。光軸に対して撮像素子面の精度により、どの個体も若干の傾きが発生する。この傾きの影響でAFが偏る場合がある。修理品においては規格内。
  • CCDゴミ
    レンズユニット内のゴミが回り込んだのか、外部からのゴミなのかは特定できず。

そして、修理内容は、光学ユニット交換でした。交換部分名は「鏡胴U」。
調査報告は若干の肩すかし感がありましたが、まぁこんなもんでしょう。不具合に関しては構造上どうしようもない部分もあると思いますが、製造工程へフィードバックされているとの事で、最近の生産については精度が上がっている事を期待します。

肝心の性能は?

そして修理が終わり戻ってきたカメラについてですが、特に問題はありませんでした。ゴミも付いてないし、AFの偏りも認められません。もちろん鏡筒が戻らないなんて事もありませんでした。周辺部の解像も許容できる範囲です。調子がいい時のGRD2に戻っていて嬉しいです。ちょっとマゼンダ被りする写りもそのままです。
マゼンダ被りといえば、今まで数度の修理では、その都度貸出機をお借りしていたわけですが、ホワイトバランスには結構ばらつきがありました。今回の貸出機では、マゼンダ被りはなく適正という印象でした。
リコーでは、2台持ちユーザーの為に、ホワイトバランスを合わせる「AE/AWBアジャストサービス」をしているようなので、ホワイトバランスに関しては結構シビアなんでしょう。他のカメラではその辺どうなんでしょう?